2012-04-30

日本ほどテレビCMが効く国はない?

GW期間中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

ちなみに今日は4月30日の月曜日、月末であり週初めということで、ウォールやTLに流れる休日モードに水を差さない程度の広告ネタでお邪魔します。



地デジ化・アナログ放送の停止から間もなく1年が経とうとしてますが、そのタイミングで「我が家でテレビは崩壊した(地デジ対応しなかった)」という声も十数人から聞きました。

そんな声は右から左に聞き流し、相変わらず我が家のお茶の間の上座にはテレビが鎮座ましましており、特に私と息子たちの会話などに関して言えば「テレビに依存している」と言っても過言ではありません。

そして、やはり息子たちとボンヤリ“ながらメディア”していた昨夜目にしたのがこちらのCMです。

Google+: 好きなだけシェア - YouTube


で、ボソッとつぶやいたのがこちら
G+のテレビCMはじめて観たけど、あれで興味・関心を持てる人は既にアカウント持っていて放置している人たちなんだろうなと勝手に推測=リテンション施策

ネットマーケティング≠セールスプロモーションの文脈で語られることの多くが新規開拓・集客というアクイジションばかりのように見えて辟易している中で、“アカウント登録だけしてみたけどよくわからなくって放置”という層とリテンションしたいということなのであれば、よい試みなんじゃないかと感じた次第です。


一方、広告媒体費のデフレによって、ネット業界や通販業界のテレビCMを目にすることが多くなった現状については、広告主として観る時には大変喜ばしいことと感じて「いつか我が社もテレビCM!」みたいなモードになるものの、一人の消費者として観る時は「なんかショボイなぁ。日本は不景気なんだろうなぁ。」と感じてしまう私がいます。


だって、こんな記事見てもワクワクのしようがないですもんね?

調査結果:テレビのソーシャルメディア・ロゴは確かに効果がある

人々はなぜ、こうして番組やブランドとソーシャルメディアで対話するのだろうか。これは、彼らがソーシャルでありたいから、というよりはクーポン(32%)をもらったり、懸賞(26%)に参加したいからだ。回答者のわずか1/5が、「同じような興味をもつ人たちと繋がるため」そして、ビデオや番組を誰かに薦めるためにアクセスすると答えた、
殆どの場合、これらのソーシャルメディア・シンボルを通じてコンテンツを入手した人たちは、自分が見つけたものにかなり満足している。回答者のわずか10%が期待はずれだったと答えたが、15%が手に入れたものは期待以上だったと言っている。


アジアと日本のビジネス連携を考える  雑感・「いつこのローイノベーション・インターネット時代は終わるのか?」 
◆20世紀初頭の仰天するような生活の変化に比べると、アメリカで生まれたインターネットの活用に基づくイノベーションというものはどうなんでしょうか?アメリカでは「偉大なる大停滞」という本が出ているようですね。とりわけ、1990年代後半に本格化したインターネットの時代は、また同時に、アメリカにおける経済的な停滞や社会的な混沌などの局面と重なっているようにも思われますので、インターネット時代に対する歴史的かつマクロ的な評価というものにもさまざまな見解が出てくるのではないかと考えている次第です。 

そう簡単には大きな変化は起きないであろうことは理解しつつも。。。



そんな時こそ、高度成長の息吹を感じて自らを奮い立たせるのです!!

中国のモバイル広告市場 | ビズプレッソネット
艾媒諮詢(iiMedia)のデータによると、昨年の中国モバイル広告市場規模は35・1億元に達し、今年は前年比74・9%増の61・4億元が見込まれている。今後は「ブランド広告が本格化するのではないか」(水野氏)という。ユーザー情報を分析して最適な広告を表示するオーディエンスターゲティング広告が浸透し、ブランド広告の出稿環境が整っていくとみられる。

中国ネタに関しては基本的に伝聞ばかりなんですけど、私が育った70年代・80年代のニッポンを再現(相当上回ってるけど)してくれていると見ていますので、ジャパニーズビジネスマンのカンフル剤になるようなニュースがしょっちゅう流れてきて元気づけられる今日この頃です。


でね、先進国も新興国も見てきた御仁に言わせると、

日本ほど、テレビCMが効く国はないらしいんですのよ

2012-04-21

ドコモの20周年感謝フェアはなぜディズニーなのか?

まずは何より、20周年記念の年を迎え、ますますのご繁栄をお祈りいたします。



キャンペーン・イベント情報 : 20周年感謝フェア | NTTドコモ

ドコモをお使いのお客様へ感謝をこめて、東京ディズニーリゾートRパークチケット(ペア)や、全国9都市で開催する東京ディズニーリゾート スペシャルサンクスイベント、ドコモオリジナル東京ディズニーリゾートグッズなど素敵なプレゼントをご用意。

アフィリエイトでも dis でもなく単純に、マグカップぐらいしか応募するものがないなぁと感じた030時代(死語?)からのユーザーとしてお喜び申し上げる次第です。

でもせっかくの周年なんだから、創業当初のCMとかキャンペーンとか観させてもらって、当時からの進化・成長を共有できる機会にしてくれたらよかったのに。

きっとそれが、長期化していたケータイの買い替えサイクルにくさびを打って、LTEやスマホへの買い替えを促進することになると思うから。


創業当初のCM動画が見つからなかったので、3.11後にモロモロあった不安に苛(さいな)まれる我々を癒してくれたこちらのCMをどうぞ



原典は広告賞受賞作品ページにあります。

2012-04-03

2012-03 @tyama1965 的社会科見学

毎月・毎年とは限りませんがライフログとして。。

出張があったので写真が多いです。



2012-03-02


Takashi @ 音音 池袋店 - foursquare
"歓送迎会"
部屋が広すぎて寒々しかった…



2012-03-06



Takashi @ 目黒茶屋 - foursquare
"近所だったらまた来たい"





2012-03-08



Takashi @ 魚真 - foursquare
"久々に白木のカウンター"





2012-03-09



Takashi @ ベルサール九段 - foursquare
"よい席確保 #サミット http://agilemedia.jp/sms/ "





2012-03-12



Takashi @ ホテル サンルートプラザ 新宿 (Hotel Sunroute Plaza Shinjuku) - foursquare
"喫煙所なう"
リニューアル、終わってたんですね?





2012-03-13



Takashi @ 老眼めがね博物館 - foursquare
"えっ?サングラスが180円?!"
めがねレンズクリーナー(お一人様3本まで)を買いました





2012-03-16



Takashi @ 中国家常菜 蘭蘭 サンシャイン通り店 - foursquare
"新規開拓"
ここの担担麺はお薦めです♪





2012-03-21




Takashi @ 鹿児島空港 (Kagoshima Airport - KOJ/RJFK) - foursquare
"羽田から940km"
鹿児島~博多~大阪~名古屋・西日本行脚のスタート!
人生初の鹿児島入りとなりました。

空港バスからパチり。
今年は桜島の噴煙被害がひどいそうです。

空港バスを途中下車してパチり。
路面電車の軌道部分は芝生が敷かれてます。


Takashi @ 郷土料理 さつま路 - foursquare
"空港バスで鹿児島中央駅まで行こうと思ったけど、天文館で途中下車"
黒豚かつ丼をいただきました♪


Takashi @ アミュプラザ鹿児島 (AMU PLAZA KAGOSHIMA) - foursquare
"駅ビルに観覧車がぁ~"



Takashi @ 鹿児島中央駅新幹線ホーム - foursquare
"クルーの女性に「シャッター、押しましょうか?」って聞かれたなう"




Takashi @ JR 博多駅 新幹線ホーム - foursquare
"2年振り"


九州新幹線・開業1周年!

1年前、震災の後で動揺している時に元気にしてもらったCMはこちら


Takashi @ グランパーク天神 - foursquare
"ベランダで一服なう"
当社・博多オフィスも室内禁煙です。

お隣りの洒落た一角。ライブハウスは行列してました。


2012-03-22




Takashi @ 博多阪急 - foursquare
"催事場の楽天イベントをチラ見"






Takashi @ お初天神 (露天神社) - foursquare
"愛情祈願なうw"
ランチ帰りのギャルと祈願

さすが大阪。神社に飲食ビル

近所の歌謡曲バー。気になる。。

その隣にあった看板。これも気になる。。

夜の中之島(マジメでしょ)





2012-03-23





Takashi @ 地下鉄 名古屋駅 (Nagoya Sta.) (H08/S02) - foursquare
"大阪→名古屋は雨"

早々にさらば名古屋


Takashi @ JR 東海道新幹線 品川駅 - foursquare
"帰京なう"


以上、名古屋の方には写真が少なかったことをお詫びしておきます。













2012-04-01

次世代コミュニケーションプランニングを読み終えて「広告主は広告を打ちたいのではない。顧客と恋をしたいのだ。」というウソを思いついた #NxtGenCP

皆さん、エイプリルフールに便乗してますか?

「マーケティングとは、商品と生活者との恋ゴコロ関係管理」と位置付けることがたまにある私からすれば、「素敵だな」と感じた相手にお金をかけて=広告を打ってアプローチすることは“非モテ”の象徴と映るわけですが、世の中というのは圧倒的な量の非モテがいるからこそモテの優位性が際立つことも事実です。

ということで2012年の私なりの4月バカは、書籍の著者の意図・文脈を飛び越えた書評メモをしたためてみたいと思います。



まず読後に思ったことは、「今、提案中のクライアントに提示する参考書籍に含めなくてよかったなぁ」ということ。

本書籍が「次世代○○」シリーズである以上、

・日本の
・広告・広報代理店の
・“プランニング”領域の人とその関係者

といった読者ターゲット像なんでしょうから、ニッチで零細ながらも媒体=メディア側の人である私がギリギリのラインであり、そんな我々に「オファー」をくれる広告主にこの書籍を渡してみたとして、「で山ちゃん、俺に何して欲しいの?」って状態になることは想像に難くありません。


なんて、凝り固まった思考に囚われていたら次世代のコミュニケーションなんてプランニングできませんよ!


という書籍です。



次世代コミュニケーションプランニング次世代コミュニケーションプランニング
高広 伯彦

ソフトバンククリエイティブ  2012-03-30
売り上げランキング : 180

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目次
■Chapter 1 「広告」を超える
■Chapter 2 「メディア」を発見する
■Chapter 3 「消費者」と会話する
■Chapter 4 「クチコミ」を再考する
■Chapter 5 「コンテクスト」を生み出す

▼本書の読み方 ~はじめに・P.005より~

さて、本書はどの章から読まれていいような構成になっている。頭から読む必要はまったくない。5つの章の中でタイトルが気になったところから読んでくれればよい。
とあったので、親切な私は目次を掲載しておいてあげました。(ウソです。SEO対策です)

さて、私は何章から読んだと思いますか?
現職からして、4章の「クチコミ」あるいは2章の「メディア」からだと思いました?

残念ながら常識人の私(ウソです。)は、著者の意図通りに1章から順番に読み進めました。


▼広告を打たずにできる商売がある ~「広告」を超える・P.010より~

この目黒の院長、見たところせいぜい40前の年齢なので、ネットに疎い世代というわけではなさそうだ。最近は無料のツールもあるし、さしてコストがかかるわけでもないのに、どうしてホームページの1つぐらい自前で作らないのか、私は治療を受けながら聞いてみた。すると、この院では、ホームページどころか、最初から広告みたいなものは全然やっていないのだという。なるほど、表に看板すら出していなかったのだった。
「いやあ、まったく広告とかやらずに、どこまで自分の腕だけでやれるか、試してみたかったんですよね。それで3年ぐらいやってたら、意外とやれる。ならば、もうそのままの状態でやれるところまでやってみようかと思って」と院長はいう。
ほら!これこそ“モテ”のあるべき姿じゃありませんか!?

そう考えると、究極の次世代コミュニケーションプランナーとは、コミュニケーションプランナーの仕事をなくしてしまうことなのかもしれませんが、

ご安心ください。

非モテの方が圧倒的に多いのです。(ウソです。そんなデータ、知りません。)


▼好きな人とお互いが身に着けているものを交換し合ったこと、ありますよね? ~「メディア」を発見する・P.051より~

おもしろい例示がある。ある社会学者がこのマクルーハンのいう「身体の拡張」をもじって、「身体の縮小」という概念を考えていた。
ティーンエイジャーのカップルが互いの持ちものを交換したとする。例えば彼氏の時計を彼女がする、彼女のボールペンを彼氏が使うなど、互いに密着して使うものを交換し合ったとき、ここに登場した「時計」や「ボールペン」は2人にとっては単なる「もの」ではないというのだ。
「時計」は彼女にとって「彼氏の身体の縮小したもの」であり、「ボールペン」は「彼女の身体の縮小したもの」であろ。つまり時計やボールペンはそれぞれ、彼氏=彼女をつなぐ「メディア」なのだ。
ここにキュン×2した人は“モテ”です。(ウソです。)

我々は「商品」を、顧客は「対価(お金・時間)」を、お互いに交換し合ってるんですよね?

単なるプレゼントではなく、“価値”を交換し合いましょう。


▼CGMとUGCの違い ~「クチコミ」を再考する・P131より~

ブログを中心に消費者が生み出す新しい潮流を日本では Consumer-Generated Media すなわち「消費者が生み出した“メディア”」といってきた。一方、欧米圏では一般的に User-Generated Content という。こうした言葉の使い方1つにも、消費者のクチコミを「メディア」としてとらえてしまう日本の現状が露呈しているのかもしれない。
クチコミが「売買」されることは日本に限らず欧米でも起きているのでしょうが、競争環境とか宗教観とかメディア観とか、特に欧米外資系やアジア市場で働く・取引する人たちは気を付けた方がいいところでしょうね。(ウソです。少なくとも私はそんなところで働いたことはありません。)


▼デ・マーケティングとはターゲティングにおける陰陽道である ~「コンテクスト」を生み出す・P.148より~

Googleの採用活動にしても、イタリアのバッグメーカーの例にしても、ディスコの黒服の件にしても、それらはある種の「フィルター」として機能している。
マスマーケティングが大きな投網をかけて、そこからふるいにかけていき、漏斗(ろうと)の中を水滴が落ちるように顧客を獲得していくという手法だとすると、「デ・マーケティング」は門戸を狭くして、欲しい顧客だけを集めていく戦術である。門戸が開かれるのは、コンテクストを共有できる顧客だけ。言い換えれば、その顧客と共有できるコンテクストをいかに構築できるかが重要な戦術となるのだ。
好きな人と交換したいものを、嫌いな人には絶対あげたりしないですよね?(ウソです。あげちゃった人に期待したものをもらえないから心の狭い私は人を嫌いになるのです)

実際に「あんた嫌いだからあげない!」ってするかどうかは別にして(そうされた方が喜ぶ人たちの市場があることも知っていますが)、「きっとあの人はこういうタイプの人は嫌いなんだわぁ」って類推してもらえるぐらいのブランド・コンテクストを構築できたら強いんでしょうね。


さて、これ以上引用メモすると出版社に怒られそうなのでここまでにしときますが、私の稚拙なウソで塗り固められた読書メモはお役に立ちそうでしょうか?

え?

何で3章だけ引用メモしなかったかって?

そこはほら、タイトルに掛かってるんですのよ奥様♪


消化不良な方々は、下記ブログの方がお役に立つかもしれません。


前項でも述べましたが、本書で紹介されているたくさんの抽象概念やメソッドは、その多くが「過去 0現在」と「これからあるべき姿」の対で描かれています。そして、「過去 0現在」の分析は広告業界を渡り歩いてきた著者の実体験に基づいているため、ある程度のリアリティがあります(一人称なので客観性はないですが、著者のキャリア自体が珍しいと思うので、差し引いてもそれなりの有用性はあるでしょう)。
直人氏と高広氏が初対面した日のことを思うと涙が出ます。(ウソです)


「世の中には2種類の広告マン/広告ウーマンがいる。『次世代コミュニケーションプランニング』が “読める” 人間と “読めない” 人間である。」
感想は人それぞれ。それも全ては読んでからの話ということで。
ちょっと身内感が強すぎて苦笑してしまいましたが、まさか共同で↓Amazonキャンペーンとかやってないですよね?ww