【データダウンロード】「ソーシャルメディア活用に関する意識調査(企業編)」全集計結果
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そんな日経デジマに『1年後にユーザー数が最も多いソーシャルメディアはどれ? 識者7人の見解』という記事があったので、せっかくですから私の見解を記録しておきます。
前提
設問のあちこちに曖昧さというかシナリオの稚拙さが垣間見える構成なので、私の見解では「日本の消費市場におけるナショナルブランドがリレーションシップマーケティングを展開するにあたって、設問で示されているオンライン・チャネルをどう位置づけるか?」という前提を明らかにしておきます。※言い換えれば、外資系グローバルブランドや中小企業および産業財市場は含まず、また、「マーケティング」の範囲としてはPRやアクィジション目的のセールスプロモーションだけでなくリテンションやR&Dまで視野に入れます。
※各サービスのユーザー数は、SEO的なノイズを含むユニークユーザー数=サイトへのアクセス数ではなく、登録アカウント数=会員数ベースで評価します。
※トリプルメディアとしての活用方法は、Owned media(自社サイト)以外の Paid media(広告)と Earned media(UGC)に加えて、各サービスに開設する公式アカウント/公式ページも対象とします。
tyama1965の見解
●企業におけるマーケティング活用の面で、Facebook、Google+、mixi、Twitterのどれに最も注目していますか。また、その理由を教えてください。
1.Facebook 3人
2.Google+ 2人
3. mixi 1人
4.Twitter 0人
5.どれも注目していない 1人
4.Twitter です。
決して天の邪鬼なのではなく、私が見ている狭い範囲での率直な感触です。
2009年の夏頃から電車の中でもちらほらと耳にするようになったTwitterですが、何よりもタレント・芸人アカウントが増えてきたことでテレビのバラエティ番組でも言及されるシーンが目に付くようになってきました。
特に、以前は消極的と見られていた Paid media としてのサービスが強化されはじめたことは「注目」に値すると思います。
フォローやリツイートごとに課金も ツイッター、日本で新広告サービス | AdverTimes(アドタイ)
2011-10-31追記:これは興味深い
リンクの位置よってTwitterのCTRが変わる、という調査 - the Public Returns - 続・広報の視点
なお、今回は外した英語など日本語圏以外のターゲットを持つブランドなのであれば当然 Facebook に「注目」しています。
※ただし、中国やベトナムなどアクセス規制されている国は別w
●来年9月の時点で、日本国内でのユニークユーザー数が一番多いのは、Facebook、Google+、mixi、Twitterのどれだと思いますか。また、その理由を教えてください。
1.Facebook 3人
2.Google+ 0人
3. mixi 1人
4.Twitter 2人
5.分からない 1人
会員数ベースで 4.Twitter です。
理由は前項の通りで、強敵 mixi を抜けるか否かですね。
SNSとしての Facebook や Google+ にとって、アカウント数・2,000万のハードルは相当高いと見ています。
●日本国内における有力ソーシャルメディア、Facebook、mixi、Twitter。企業のマーケティングにおいては永続的なアカウントを「すべてで作るべき」でしょうか、「選択すべき」でしょうか。また、その理由を教えてください。
1.すべてで作るべき 1人
2.選択すべき 3人
3.必ずしもソーシャルメディアのアカウントは必要ない 3人
この3サービスであれば、1.すべてで作るべき です。
ナショナルブランドが、
ソーシャルメディアを、
マーケティングに、
活用する。
のであれば、見込み客や既存客あるいは評判に対するコンタクトチャネルは制限すべきではないと考えます。
ただし、PRやセールスプロモーションなど個別の職制としての利用に留まるのであれば「2.選択すべき」でもよいでしょう。
●企業はマーケティングにおいてソーシャルメディアをもっと有効活用すべきだと思いますか。また、その理由を教えてください。
1.以前はそう思っていたが、今はそう思わない 0人
2.以前はそう思わなかったが、今はそう思う 0人
3.以前も今もそう思っている 6人
4.以前も今もそう思わない 1人
5.分からない 0人
3.以前も今もそう思っている です。
そもそも、リレーションシップマーケティングなんてこと考えていなければこのエントリーも書いていなかったでしょうし。
●マーケティングにおけるソーシャルメディア活用は、今後さらに重要性を増すと思いますか。また、その理由を教えてください。
1.増す 6人
2.今と同じくらい 1人
3.減る 0人
4.分からない 0人
1.増す です。
使っていない人にはその価値がまったくわからないのがソーシャルメディアであり、また、ある程度は価値が解っている人であっても短期的な収益貢献も計画できるかと問われればトライ&エラーにならざるをえないでしょう。
ただ、成熟市場の日本において消費者・生活者との接触を増やすことが目標化されているブランドであれば、ここであげられたような各種のソーシャルメディアに参加だけはしておいて、コミュニティの一員として認めてもらえる状態を作っておくことが得策ではないでしょうか?
まとめ
一口にナショナルブランドといっても商材によってターゲットは異なるでしょうから、「どのサービスに注目するか?」という設問は「ブランドのターゲットはどのサービスに最も多く参加しているか?あるいはいないのか?」と言い換えた方がいいでしょうね。いずれにしても、1年後に日経デジマが存続していて、今回の記事を検証してくれることを心から祈っております。
最近言及した「ソーシャルメディア」関連の情報
明日のマーケティング: クチコミのROIを明確にする方法。でも、ソーシャルメディア・マーケティングで一番効果をもたらすのは?
クチコミといっても、若者相手の映画やファッションのキャンペーンで、(ときによって)成功する、いわゆる伝染性のバイラル・マーケティング(Viral Marketing)は含みません。もう少し地道な(?)クチコミのことです。すでに自分たちの商品・サービスを購買している既存客に友人を紹介してもらうという方法で、ダイレクトマーケティングで昔から使われていたメンバー・ゲット・メンバー(Member-get-Menber)をソーシャルメディアを利用して実現します。
女性ブロガーの2割が「ソーシャルメディアで苦い経験」~Ameba調査 -INTERNET Watch
経験者におけるトラブルの種類(複数回答)で最も多かったのは、「友人関係のトラブル」で646人、次いで「恋愛トラブル」の441人、「仕事関係のトラブル」の155人。